鍛冶屋刃物屋の方のインタビューでよく目にする物言いがある。
それは、大量生産で作られる包丁は鉄の型抜きでしかないけど、鉄を打ち、鉄を研いで作られる包丁は硬度・強度・長持ち度などは前者の比ではないというもの。確かに嘘ではないが、消費者にとって何が好ましいかという話になると、わからない。必ずしも精巧に錬磨された刃が一般家庭のママに受け入れられるかというと、そうではないと思う。
プロの料理人と、一般家庭のママが持つ、包丁に対する価値観は異なるはず。事実、妻が使う包丁はシリコン製?の柄がピンク色で刃が白色の可愛いやつだもん。プロは旨さに拘るが故に、切れ味や強度で勝る方を選ぶだろうが、オシャレママは旨さも欲しいが、毎日の家事でアガる要素も欲しいんだろうよ。
妻が買ってくるママ雑誌に付いてる付録を見るにつけて「可愛い配色とかリボンをあしらったデザインとか料理に関係無いやないか。お前らはどうせハートとかリボンとか好き“な私”が好きなんやろうが。何がデコルテじゃボケが。(デコルテは関係無い)」と悪態を吐く日常を止めよう。ちょっとは女子力がついてきたので少しは女子の気持ちもわかるようになってきたと思う。
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